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168 11月24日国際有機農業映画祭2007
2007/11/5(月)16:20 - おおきえつこ - 1101 hit(s)

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創刊号に当会をご紹介いただいた「のんびる」パルシステムセカンドリーグからの情報を転載します。
11月23日の流域シンポジウムのテーマとも重なる企画です。

11月24日「国際有機農業映画祭2007」では、朝から夜までの11時間、有機農業をメインテーマに14本が一挙・連続上映されます。会場は、東京・御茶ノ水の明治大学リバティタワー。
プログラムとスケジュールはこちらからです。

 ・「自然農−川口由一の世界」(1996年/日本)
 ・「食の未来」(2004年/米)
 ・「種子をまもれ!」(1994年/インド)
 ・「農民ジョンの真実」(2005年/米)
 ・「あぶない野菜」(2002年/日本)
 ・「農薬禍」(1967年/日本)
 ・「石おじさんの蓮池」(2005年/台湾)
 ・「死の季節よ、さらば」(2006年/フィリピン)
 ・「危険なオレンジ」(2005年/タイ)
 ・「根の国」(1981年/日本)
 ・「日本の公害経験 農薬その光と影」(2007年/日本)
 ・「懐かしい未来:ラダックから学ぶこと」(1992年/英国)
 ・「地域から始まる未来:グローバル経済を越えて」(1998年/英国)
・「サルーハバナ」(2006年/日本)

*「自然農−川口由一の世界」の上映後、自然農を実践している生産者を含む有機生産者との交流会が行われるそうです。

*「自然農−川口由一の世界」が153分、「食の未来」と「農民ジョンの真実」が90分くらい。「懐かしい未来:ラダックから学ぶこと」が55分、そのほかの作品はだいたい30分前後ですから、かなりたくさんみられますね。

そうは言っても見られる本数は限られています。どの映画を選ぶかに当たって、そのポイントを映画祭実行委員の方に窺いました。いただいたお返事をそのまま転記します。

●誰でもわかる作品

・『農薬禍』
1967年の作品。長野県佐久市の佐久総合病院の農薬被害への取り組みを描いたドキュメンタリー。農薬被害は消費者より、それを使わざるを得ない農民自身が一番の被害者になることを如実に示している作品。散布中に転倒し入院するも死亡。あるいは、水銀系の農薬散布の結果、体重が半減しガリガリとなって死亡する女性。かなりショッキングなシーンが多い。消費者のエゴを気づかせる。こ作品の持つ意味は、今もあせてはいない。

・『石おじさんの蓮池』
絶滅危惧種の保護と農業の共生、両立が成り立つことを示した作品。品質のよいハスの花の栽培には農薬が欠かせない。しかし、その蓮池には絶滅の恐れのある台北カエルが生息している。この“危機”に台湾の有機農業団体が関わり、農薬を使わない蓮の栽培と販路を確保する。蓮池の主「石おじさん」は、名刺に徐々に増えてきた台北カエルを印刷するまでになっている。

・『根の国』
土の中の土壌微生物をテーマとした作品。こちらも農薬使用がもう一つのテーマとなっている。

・『サルー! ハバナ キューバ都市農業リポート』
有機農業で“復活”したキューバの都市農業を描いた作品。農薬も化学肥料も使わない。しかし、亜熱帯のキューバでも立派なキャベツやレタスができる。大都市のあちこちに直売所のある幸せ。希望が見えてくる秀作。
※『危険なオレンジ』、『死の季節よ、さらば』もメインテーマは農薬。

※『日本の公害経験〜農薬その光と影』は『農薬禍』のシーンをいくつも使い、『農薬禍』のその後の農薬問題の展開を描いた作品。元農水省の役人が出てきて農薬規制政策の正当性、妥当さを主張する点、若干、苛立ちが残る。

●ちょっと詳しく

・『食の未来』
生命操作技術でもあるバイオテクノロジーの歴史的な成り立ちと、政治と深く結びついたバイテク企業、特許を理由とした傲慢な農家いじめなどを多くの証言で浮かび上がらせる。そして、その対極にある家族農業、CSA(地域が支える農業)を対置し、どちらを選ぶかは消費者一人ひとりがきめることだと問題提起する。 
   
*この映画は私も見ました。今何が起きているのか、私たちが「知らねばならない」とんでもない現実は衝撃でした。

・『自然農−川口由一の世界 1995年の記録』
畑には何も持ち込まず、そして、持ち出さず自然と寄り添う農業、雑草と共生する農業を描く。今やカリスマ的な存在となった川口由一さんの一年を追った作品。

●『農民ジョンの真実』
この作品は、この60年間の米国の家族農業の衰退がベースにあります。主人公のジョンは、若くして父親を亡くし、引き継いだ130ヘクタールの農場は、80年代に自己破産し競売によって手放すことになります。地域の異端者として村八分にあったジョンはその後、有機農業とCSAにより農場を盛り返します。近隣の家族農家の多くが、農地を手放し、宅地化が進む中、CSA会員の資金援助によりそうした農地を買い取るまでになります。
 
私は、今年このブログで3月と4月に数回シリーズで紹介しましたCSA農業を実践している「なないろばたけ」会員です。この映画の状況は、「なないろばたけ」の状況ととてもよく似ているからということで、この『農民ジョンの真実』を是非見るようにと薦められました。 CSAに関心が有る方はもちろんのこと、そうでない方にも、映画として面白そうです。

【国際有機農業映画祭2007】
 ●日 時:11月24日(土) 9:30 〜 20:30
      開場9:10

 ●場 所:明治大学リバティタワー
        1021教室(2階)、1087教室(8階)
        JR中央線・総武線御茶ノ水駅下車3分
 
 ●入場料:前売 2000円
        当日 2500円
        学生は当日・前売とも2000円

 ●前売チケット受付:
   アジア太平洋資料センター(PARC)
    電話(小池) 03−5209−3455  
    FAX     03−5209−3453
    メール     ticket@yuki-eiga.com

 ●主 催:国際有機農業映画祭実行委員会
        http://yuki-eiga.com/  


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No.168 11月24日国際有機農業映画祭2007 2007/11/5(月)16:20 おおきえつこ (4909)

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