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62 コウライイチイゴケ生息環境保全提案書
2004/10/15(金)00:50 - 大木悦子 - 352 hit(s)

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2004年10月14日 あいかわ自然ネットワーク は
愛川町長に、国の絶滅危惧T類コウライイチイゴケの生息環境保全
についての提案書を提出しました。
(絶滅危惧T類とは、絶滅の危機に瀕している種・現在の状況をも
たらした圧迫要因が引き続き作用する場合、野生での存続が困難な
もの)
提案内容
当会が、本年7月23日・27日に愛川町・尾山耕地の一部の休耕
田と畦で採集したコケを財団法人平岡環境科学研究所に送り、同定
をお願いしましたところ、コウライイチイゴケであることが確認さ
れました。
 当会は、一昨年より、八菅山・尾山耕地周辺の里山環境における
生物多様性・生態系保全の為に、貴重種を中心とした生き物調査を
行っています。昨年は、水田にて、あらたに国の絶滅危惧T類・イ
チョウウキゴケを確認しています。
 今回特に、土地利用状況の変化等による消失のおそれの高いコウ
ライイチイゴケの生育地について、以下の保全措置を提案いたしま
す。尚、生育地の一つは、町道建設予定地です。
@ コウライイチイゴケの生育環境維持の為に、次の項目を生育地
所有者にお願いすること。
・日照を確保する為の定期的な草刈りの実施
・乾燥を防ぎ、十分な水分を確保するように、水脈に影響を与える
ような地形の改変を行わないこと。
・様々な事業実施の際、踏圧などの負担をかけないよう配慮すること。

A 生育地の恒久的な保全施策をとる為に、順次、買収等により、町
有地として、@に記した項目等について、生育環境の維持管理を行うこと。

B 現在までに確認された国の絶滅危惧T類コウライイチイゴケ・イチョウ
ウキゴケ・ウキゴケを含む蘚苔類のさらに詳しい調査を専門家に依頼し、
尾山一帯で行うこと。

以上の提案を超える積極的な保全措置をとっていただけるものと期待して
おります。
尚、専門機関によれば、蘚苔植物は、微環境とその変化に鋭敏とされており
移植保全不可能の判断が妥当です。

お問い合わせ窓口 大木悦子 相模原市東林間3−12−11 TEL&FAX 042−766−3350
        五月女芳子 愛川町半原3076−2        



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No.62 コウライイチイゴケ生息環境保全提案書 2004/10/15(金)00:50 大木悦子 (1779)

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