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愛川町相馬町長殿 八菅山・尾山耕地周辺のすばらしい自然環境の保全と、 生息する貴重種の保護についての申し入れ書
あいかわ自然ネットワークとして観測会を開き、「愛川町の動物」の昆虫担当者高桑さんの案内のもと、昔ながらの多様な環境が残り、その中でこそ生き残ってきた貴重な生物たちに出会い、とても感動しました。
愛川町環境基本計画素案の中にも、八菅山の希少生物生息地域として保全する計画があり、とてもうれしく思います。この計画を是非、住民参画でプランづくり、事業化へとすすめていただきたいと願っています。 ただ心配な点が、町道・幣山・下平線の計画です。緑豊かに憩いと遊びの場となっている中津川のすぐ上の山林斜面に陸橋がかかり、尾山耕地の中を抜け、八菅橋のたもとのこんもりとした木立や池を消し去って出来ると聞いています。 町の環境基本計画素案にあるように、時代はモータリゼーションから脱車社会へと移り変わろうとしています。渋滞解消を道路の新設によるのは古い手法と言え、パークアンドライドや公共交通の整備、自転車利用の普及など諸々の解決方法が大気汚染を減らし、地球温暖化防止にもつながる事になります。
私達も主体的にこの課題に取り組み、行政とのパートナーシップの実現にむけ努力してまいります。
以上、先人の残してくれた自然の豊かさは、今の人々にとってにもかけがえのない憩いと幸せ、喜びと恵みを与えてくれる大切なものである事をかみしめ、後世の人々にも、この財産を残せるよう格段の配慮をお願い致します。
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環境保全要望書 1999年10月18日提出
1999年10月18日
愛川町相馬町長殿
あいかわ自然ネットワーク
代表 亀田 肇 八菅山・尾山耕地に残された貴重な自然環境の保護・保全と、そこに生息する貴重種の保護についての要望書1.尾山耕地に残された貴重な自然環境の保護・保全に対して、住民の合意形成に向けた場を設けて下さい。
2.事前の情報公開を行ってください。
5.調査の結果に基づいて、道路計面の見直しを行ってください。>
6.環境教育の活用の場として位置づけてください。
以上
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愛川町相馬町長殿
1999年10月18日
本日、提出致しました要望書について検討いただき、回答を文書にていただけるようお願いいたします。回答についての説明と話し合いの場を日程調整の上、1ヶ月程の間に設定して頂けるようお願い致します。
あいかわ自然ネットワーク 代表 亀田 肇 又、(仮称)八菅山・尾山の自然環境を学び・歩く会 を11月21日又は23日に予定しております。 当日は町の環境課、道路課、そして教育委員会の方々にも御参加頂き、環境基本計画(素案)にあるこの地域の保全計画と、道路計画、環境教育(田んぼの学校、ビオトープなど)・地域文化、環境に関する生涯学習やエコロジーミュージアム、農業と環境など様々な視点から、この地域の将来ひいては愛川町の環境についてを考える町民、行政、事業者等の協働をめざした企画として取り組みたいと考えております。 詳細の打ち合わせについては、後日、企画書(案)を持って参りますので御検討下さいますようよろしくお願い申し上げます。 連絡窓口、事務局 大木悦子
愛川町中津6205 TEL/FAX 046-284-2121 |
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平成11年12月1日
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1.尾山耕地に残された貴重な自然環境の保護・保全に対して、住民の合意形成に向けた場を設けてください。 | 総合計画、都市マスタープランへの位置付けがされているもので、特に総合計画、都市マスタープランの策定時町民の皆様の意見や総合計画審議会、議会の賛同をいただきながら整備計画を作成した経緯もありますので、町民皆様には、本路線の必要性をご認識をいただいているものと考えております。
また、このような事業において、計面を実施するためには、直接影響を受ける地権者の方々の御理解をいただくことが必要不可欠でありますが、先般実施いたしました事業説明会でも、地権者のほとんどの方々のご賛同をいただいているところであります。
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2.事業の情報公開を行ってください。 | 情報公開につきましては、公文書公開条例に基づき情報提供をいたします。また、町広報紙などにより一般町民の方々にも周知いたします。 |
3.貴重種を含む生態系調査を行ってください。 | 貴重種を含む尾山耕地の生態系調査は、「神奈川県レッドデータ生物調査報告響」を企画した神奈川県に依頼して参ります。同報告書で絶滅種として扱われたオグラヒラタゴミムシについては、町でも独自に尾山耕地での分布調査を行います。 |
4.調査の結果に基づいて、町が位置付けている保全プランをビオトープ(野生生物の生息空間)として位置付けてください。 | ビオトープの位置付けにつきましては、町独自の判断により実施できるものではなく、地権者、耕作者、地元水利組合の意見を聞くことはもとより、当該地区が、農業振興地域の農用地区域であることから、原則として農地以外の利用は制限されており、これの位置付けにつきましては、因難であると思われます。 |
5.調査の結果に基づいて、道路計面の見直しを行ってください。 | 道路線形につきましては、過去において地権者の方々と協議の中でご理解をいただき決定された線形でありますので、見直しをする考えはありません。その中で、第1工区におきましては、すでに環境に配慮した工法を取り入れておりますし、第2工区、第3工区におきましても、同様に環境に配慮した工法の導入について今後とも検討したいと考えております。 |
6.環境教育の活用の場として位置付けてください。 | 中津小学校をはじめ、多くの小学校では、既に水田等を環境教育に根ざした体験的な学習州の場として位置付け、教育活動を展開しております。新教育課程等の趣旨を踏まえ、これらの地域素材を学習材化した教育活動は、今後も継続・発展していくものと考えております。 |
7.環境審議会の設置を行ってください。 | 町環境審議会のメンバーは、幅広い分野から選出されており、その中でご審議をいただきたいと考えておりますので、新たに個別の委員会を設置する考えはありません。 |
8.上記の結果が出るまで、道路工事については、中断してください。 | 当面、用地交渉等に長期間を要すると思われますし、又、工事着手については、平成15年年以降になる予定でありますので、その間に協議をしてまいりたいと思います。 |
愛川町 相馬町長殿八菅山や尾山耕地に残された貴重な自然環境の保護・保全と、そこに生息する貴重種の保護についての再要望書時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 昨年10月に要望いたしました尾山耕地と周辺道路計画に関して、平成11年11月30日付けでご回答頂きました。数々のご配慮に感謝いたします。 当区域の貴重な自然の保全と、野生生物たちとの共生ある空間領域の創造と維持が、町環境基本計画にもある「緑水環境都市」の大切な視点と考えます。また、将来の世代にこれらを良好な状態で引き継ぐことが、今の私たちに課せられた責務と考えます。この様な観点で今後予想される事項等に関して、重ねて要望いたします。 1.道路計画の推進について
2.生態系の調査に関して
3.「緑水環境都市あいかわ」の“まちづくり戦略”の核の一つとして、周辺一帯の保全を位置づける提案について
以上
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