モートンイトトンボ(スケッチ) 
Aikawa Nature Network 2000

2000
愛川町町長及び議会へ 各界から続々 環境保護要望書

日本半翅類学会 要望書
テキスト写

要望書

愛 川 町長 相馬晴義 殿

愛川町議会 田渕国夫 殿

 時下ますますこ清栄のこととお喜び申し上げます。
さて、貴町尾山耕地において水生半翅類の一種であるイトアメンボ科イトアメンボ Hydrometra albolineata の生息が確認されたことは、当学会としても大変に注目しているところです。本種はかつては関東地方でも広く分布していましたが、確実なものとしては1990年頃における千葉県の1カ所からの記録を最後に、生息情報が途絶えていました。全国的にも衰退は著しく、最近の知見では愛川町を除いては、西日本の一部の府県でしか生息が確認されていない状況です。
このため、環境庁ではこの4月に公表した日本の昆虫類のレッドリストの中で絶滅危惧U類に選定しています。さらに、尾山耕地においてはコオイムシ科コオイムシ、Appasus japonicus も非常に多数が生息しています。本種も全国的こ衰退が著しく、同レッドリストでは準絶滅危惧種に選定されています。また、本種の神奈川県内での生息状況は、愛川町を除いてはほとんど絶滅状態にあることがわかっています。
 このような種が生息することは尾山耕地とそれを取り巻く地域全体の生態系がきわめて多様であることを意味しています。このような里山環境が全国的に急速に失われてしまった現在、この地域は全国レベルで貴重であり、その全体を保全することが望まれます。このことを十分に認識され、この地域のすぐれた里山環境を後世に引き継ぐことが、長い目で見た場合、貴町のきわめて大きい財産になると考えられます。
 しかしながら、尾山耕地には町道建設が計画されているうえ、農道整備も行う計画のようです。
町道はこの尾山耕地の中央を縦断すると聞いていますが、もし計画どおりに道路が建設されるとすればこれら水生半翅類にとっては、工事による直接の影響ばかりでなく、生息地の大幅な減少によって、生存に大打撃を受けることでしょう。また、農道整備はこれら水生半翅類の歩行よる移動に大きな障害となる可能性があり、とくに北側の山裾部分での道路拡張ならびに舗装は壊滅的な打撃を与えかねません。さらに、町道や農道により尾山耕地が分断されると、耕地全体の水の循環システムが破壊され、耕地そのものの環境が激変する可能性がきわめて高いと考えられますがどのように変わるかを事前に科学的に予測することは、誰にもできません。
 当学会は、イトアメンボやコオイムシが多数生息する尾山耕地が、湿地環境として学術的にきわめて貴重であると認識しています。その将来にわたる保全は、国の生物多様性保全政策にも関わるほどの問題です。貴町にあっては、このことを十分にご理解いただき、町道建設ならびに農道整備を見直されることを、強く要望いたします。

  2000年12月3日  日本半翅類学会
            

代表 国立科学博物館  友国 雅章 
埼玉大学教育学部 林  正美 
半翅(はんし)類 関連リンク

日本昆虫協会 要望書
テキスト写

要望書

愛川町長 相馬晴義 殿
愛川町議会議長 田渕国夫 殿

 貴町の尾山地区において、カメムシ目のイトアメンボ科イトアメンボの生息が確認されました。本種は、かつては日本に広く分布していましたが、現在ではそのほとんどの地域で絶滅した結果、わずかに山口県、大分県、熊本県などで生息確認がなされているにすぎず、今年3月に発表された国のレッドデータ種の中で、絶滅危惧U類に選定されています。また、同地には同じカメムシ目のコオイムシ科コオイムシも多数生息していますが、この種も全国的に衰退が著しく、国のレッドデータ種の中で準絶滅危惧種に選定されてい一ます。こうした水生カメムシ類2種が生息する尾山地区は、全国的な視野できわめて貴重であり、注目されるところです。
 一方、貴町ではこの尾山地区に道路建設を計画されています。しかも、計画道路はこれら水生カメムシ類が生息する農地の中央を縦断する形です。もし、計画どおりに道路が建設されるなら、生息地が破壊され、狭められるにとどまらず、道路によって生息地が二分され、乾燥化を招いてしまいます。このような事態は、これら水生カメムシ類の生息に著しい影響を与え、絶滅へと追いやる危険性が予測されます。あわせて、尾山地区には農道整備が予定されていると聞きます。これについても、その工法などに十分な配慮が望まれます。
 当協会としては、こうした状況を憂慮し、イトアメンボやコオイムシが将来にわたって生息できるような自然環境の保全を訴えるとともに、町道建設の撤回もしくは変更を貴町に強く要望し、かつ農道整備にあたっては事前に昆虫の専門家の意見を取り入れるよう強く要望するものです。
 

2000年11月18目 日本昆虫協会  
会長 奥本大三郎

UPDATE:2000/11/20

神奈川県自然保護協会 要望書
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要望書

愛 川 町 長 相馬晴義 殿
愛川町議会議長 田渕国夫 殿

 貴町におかれましては、環境基本計画の策定など、自然保護、環境保全に対して積極的に取り組んでおられることに、まず敬意を表します。
 さて、貴町の尾山耕地において、水生昆虫の1種であるイトアメンボ科 イトアメンボの生息が確認されたという新聞報道がありました。すでにご承知のように、本種はかつては日本に広く分布していたにもかかわらず、現在では西日本の一部の地域でしか確認されていない状況で、 国のレッドデータ種の中でも絶滅危惧U類という絶滅が危ぶまれるランクに選定されています。このような貴重な絶滅危慎昆虫が神奈川県に生息していたことは、奇跡とも言ってよいでしょう。同地はまた、同じ水生昆虫であるコオイムシ科 コオイムシが多数生息していますが、この種も国のレッドデータ種として準絶滅危惧種 に選定されています。さらに、神奈川県の絶滅種とされたオサムシ科オグラヒラタゴミムシも発見されており、他に県のレッドデータ昆虫が数種も確認されています。両生類の イモリも多数が生息していますが、本種も県の絶滅危惧種 です。こうした貴重な生きものが多数生息する尾山耕地は、神奈川県としてばかりでなく、全国的な視野でもきわめて貴重な自然環境です。
 環境面から見た場合でも、尾山耕地は、県指定天然記念物に指定されている自然植生の「八管山の樹林」、町の風致地区に指定されている雑木林、さらに貴町を象徴する中津川に挟まれた場所に位置し、きわめて恵まれた景観と自然環境を有しています。しかも八菅山では 国のレッドデータ鳥類であるオオタカの姿も確認されていますし、昆虫類も希少な種類が多数発見されています。まさに里山を象徴する地域です。
 一方、この尾山耕地には町道建設と農道整備が計画されています。しかも、町道は尾山耕地の中央を縦断する計画です。これらの道路は貴町にとって必要不可欠なものかもしれません。しかし、計画どおりに道路が建設されるとすれば、自然環境がマイナスに大きく変貌し、そこにすむ生きものたちにも大打撃を与えることは避けられないでしょう。これは貴町民、神奈川県民のみならず、全国民にとっても大きな損失と考えられます。
 当協会は、貴町が作成した環境基本計画の姿勢にのっとり、尾山耕地のすぐれた景観と自然環境を保全するとともに、将来にわたって貴重な生きものたちが生息できるような施策を講じられることを願っております。このために、昆虫および生態学の研究者の意見を踏まえたうえで、計画を見直すことを強く要望いたします。

2000年11月13日神奈川県自然保護協会    
会長  新堀 豊彦   

NEWS: ・朝日新聞(神奈川版)11月15日朝刊記事
  ・同(全国版 32面) 11月27日朝刊
カワラノギクが絶滅の危機 −愛川の中津川河川敷

県民参加環境モニタリング
(神奈川県環境科学センター/環境学習リーダー連絡会)


UPDATE:2000/11/09

神奈川昆虫談話会 要望書
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要望書


愛川町長  相馬 晴義 殿
愛川町議会議長 田渕 国夫 殿

 貴町におかれては,一連の愛川町郷土博物館展示基礎調査会報告書の刊行にあるように,自然や文化遺産の把握に理解を示されていることに敬意を表します。
 さて,すでに新聞で報道されたように,愛川町尾山耕地において水生のカメムシ目の1種であるイトアメンボ科イトアメンボ Hydrometra albolineata が発見されたことは,大変に注目すべきことです。当会としても改めてその生息を確認した次第です。本種は現在では山口県と大分県,熊本県でしか生息が確認されていないとされる状況にあり,環境庁がこの3月に公表した国の昆虫類のレッドリストの中で絶滅危倶?類に選定されています。このよう・な国の絶滅危倶昆虫の県内での生息確認は,大変に喜ばしいことです。尾山耕地にはまた,イトアメンボだけでなく,同じ水生カメムシ類であるコオイムシ科コオイムシ Appasus Japonicus も多数の生息が確認されていますが,この種も国のレッドリストの中で準絶滅危倶に選定されています。本種の県内における確実な産地はほかに葉山町の1カ所が知られるのみであり,本地域はこの意味でも重要なところです。さらに本地域には,神奈川県のレッドデータ昆虫がいくつも確認されています。中でも,絶滅種に位置づけられたオサムシ科オグラヒラタゴミムシの発見,絶滅危倶種にランクされているイトトンボ科モートンイトトンボとイナゴ科ハネナガイナゴの多数生息は非常に注目されます。
 イトアメンボをはじめとしたこれらレッドデータ昆虫は,いずれも湿地環境に生息するものです。このことは,尾山耕地が湿地環境として県レベルで重要なばかりでなく,国レベルでも天然記念物に値するほど重要なものです。本地域を良好な形で保全し,後世に引き継ぐことは,愛川町の責務と考えられます。
 しかし,この尾山耕地には町道建設が計画されています。しかも,道路は尾山耕地の中央を縦断するものです。もし,計画どおりに道路が建設されるとすれば,湿地環境が工事によって大打撃を被ることでしょうし,また完成後は湿地面積が大幅に減少するばかりか,生息地が二分されることになります。尾山耕地に生息するイトアメンボたちレッドデータ昆虫に壊滅的な打撃を与えることは,誰の目にも明らかです。尾山耕地にはまた,農道整備も計画されているようですが,これについても慎重さが必要です。
 当会は,貴町が尾山耕地の湿地環境とそこに生息する昆虫たちの重要性を認識するとともに,その将来にわたる保全のために町道建設を撤回または計画変更することを,強く要望するものです。同時に,尾山耕地の整備にあたっては,事前に昆虫の専門家の意見を十分に取り入れるべきと考えます。このために,当会は協力を惜しまないつもりです。

2000年10月29日 神奈川昆虫談話会     
世話人代表 平野幸彦

神奈川昆虫談話会 概要

住所 小田原市入生田499 神奈川県立生命の星・地球博物館内
        TEL.0465-21-1515 
代表者 世話人代表 平野幸彦 

経歴

1954年 湘南生研皐虫談話会として発足,事務局を小田原市内に置く。 
機関誌「神奈川虫報」第1号を発行。
1966年 会名を神奈川昆虫談話会と改称。
1978年 神奈川県教育委員会による神奈川県昆虫調査(3カ年)に11名が参加,調査を行うとともに報告書を作成する。
1979年 事務局を川崎市多摩区に移す。
1984年 会創立30周年事業として,神奈川県立博物館(当時)において公開シンポジウムr南関東西端部昆虫相成因への試論」を開催,機関誌r神奈川虫報」において第70号記念号を発行する。併せて,同事業として横浜市港南区にある港南台高島屋において「神奈川の昆虫展」を主催する。
1987年 事務局を横浜市中区の神奈川県立博物館(当時)に移す。
1989年 会創立35周年事業として,機関誌「神奈川虫報」において第90号記念号を発行する。
1991年 神奈川県立博物館(当時)の総合研究「神奈川県レッドデータ生物調査」(3カ年)の昆虫部門に7名が参加,調査と報告書作成に従事する。
1992年 機関誌「神奈川虫報」の第100号記念号を発行する。
1993年 神奈川県環境部の丹沢大山自然環境総合調査の昆虫班に会として参画(3カ年),計58名が調査に従事し,昆虫班としての報告書を作成する。
1995年 事務局を小田原市の神奈川県立生命の星・地球博物館に移す。
1997年  会独自で丹沢昆虫調査を継続する。 
日本鞘翅学会,神奈川県立生命の星・地球博物館と共催で同博物館にて公開シンポジウム「日本列島における甲虫の多様性」を開催する。
2000年 10月現在,名誉会員2名,一般会員210名,会誌交換12件,機関誌「神奈川虫報」の発行は第131号,第二達絡誌r花蝶風月」は第94号に及ぶ。
業 績

1.神奈川県内の昆虫相の解明
 神奈川県内の昆虫相,とくに甲虫の分野は全国でもっとも解明率が高いという評価がある。これは創立以来45年を超える本会の自主的な調査研究活動,ならびに神奈川県教育委員会よる神奈川県昆虫調査,神奈川県レッドデータ生物調査,丹沢大山自然環境総合調査などへの学術的な調査活動参画の賜である。 

2.神奈川県の昆虫に関する啓発
 1984年には会創立30周年事業として公開シンポジウム「南関東西端部昆虫相成因への試論」ならびに企画展「神奈川の昆虫展」を開催し、1997年には日本鞘翅学会、神奈川県立生命の星・地球博物館と共催で公開シンポジウム「日本列島における甲虫の多様性」を開催するなど、昆虫に関する啓発を行ってきた。また、神奈川県立博物館(当時)と神奈川県立生命の星・地球博物館の開催した昆虫関係の特別展を後援してきた。 

3.昆虫の保護・保全に関する活動
 (1)1971年、マニアによるチョウの乱獲事件の際には、いちはやく声明を出し、乱獲に対する弾劾と自然保全に取り組む会の姿勢を明らかにした。また、昆虫関係の学会に対する公開質問状などを通じ、従来の採集行為と標本売買に対して昆虫界の再考を促し、正しい昆虫趣味・研究について指導的な役割を担ってきた。 
 (2)1991-1993年の「神奈川県レッドデータ生物調査」においては7名が参加するとともに、報告書の中でレッドデータ種保全に対する提言も行った。
 (3)鶴見川の河川改修工事に伴うヨコハマナガゴミムシ(環境庁による絶滅危倶1類)の保全にあたり、建設省サイドと1994年以降2000年10月まで合計21回の検討会(会員3名が委員として参画)と3回にわたる分布一斉調査を含む多数回の現地調査を行ってきた。この結果、建設省は本種とそれが生息する生態系保全を念頭に置いて、工事施工範囲の大幅な縮小と工事手法の根本的な変更を断行し、改修工事を着工している。


UPDATE:2000/10/05



第4回 尾山耕地・中津川周辺の自然を歩き学ぶ集い主催:あいかわ自然ネットワーク
アオハダトンボの会 (集いの様子は写真編集中です。近日UP予定) 
 
9月8日に、尾山耕地で出あったイトアメンボは、水面や水草の間をチョコチョコ歩き、忍者のようでした。
  • 日時:2000年10月28日(土)9:00〜12:00
    雨天の場合・11月5日(日)に延期      
  • 集合場所: 愛川町 八菅橋・山側公衆トイレ前

  •      9時集合 受付・あいさつの後 9:15尾山耕地へ移動 
  • 参加費: 大人 100円
  • 案内人:県立生命の星・地球博物館 主任学芸員 高桑正敏(昆虫)

  •     オオタカ保護ネットワーク 佐藤誠三(鳥・主催者メンバー) 

 自然からのメッセージが、とどきました。町道計画予定地内で元気に動き回る、体長約13mmの小さなイトアメンボにのって。 

 本州では山口県と九州の数カ所で確認されるだけになってしまったそうです。 
 (9/9朝日・毎日、9/10神奈川の各紙掲載) 

 すでに、越冬のために陸にあがって、見つけにくくなっているそうなので、来年春のたのしみになるのでしょうか・・ 

 数多くの昆虫、鳥たち、中津川のカワラノギクなど、稲刈りも終わり、秋の深まった尾山耕地を楽しんでみませんか。ここちよい風にふかれて・・・・ 

(アオハダトンボの会より報告) 
 八菅山や尾山耕地・中津川周辺の自然生態系と里山環境の保全を求める陳情を1905名の署名で町9月議会に提出しました。御協力ありがとうございました。 

 結果は、「町道幣山下平線は、小さな生活道路であり、町が尾山耕地での昆虫分布調査を行い、専門家に相談しているので、環境アセスは不必要、早期開通を求める声がある」として 不採択でした。
 建設部長によれば、「水田中央のルートの変更も、計画中止もできない。工法を専門家に相談し、環境に配慮したモデル事業にしたい」とのこと。
  
 愛川町は、環境基本計画を今年4月より始めていますが、この町道計画はそれに反するものです。環境課題への取り組みは、自己矛盾を冷静に見つめ、多角的に検討するところから始まります。難しいことではありません。新しい考え方 ・方策はもう目の前にあるのですから。 
(問い合わせ)事務局:大木悦子 
愛川町中津6205 
tel.fax.046-284-2121 
               eメール・e-ooki@loveriver.net 
     情報掲載ページ・http://www.geocities.co.jp/NatureLand/2121/ 


UPDATE:2000/9/9

最新ニュースNEW !!
新聞各紙、驚きの報道(9/9)
かながわのガラパゴス環境 −八菅山/尾山耕地

 

新たに 国のレッドデータ絶滅危ぐ種(= 神奈川県絶滅種)イトアメンボ
ほか 絶滅危ぐ種昆虫ぞくぞく生息確認

 
イトアメンボ(絶滅種)2000/9/8 神奈川県立生命の星地球博物館 学芸員 調査確認



 

 

マメハンミョウ(絶滅危ぐ種)2000/8/23
(環境教育学習会にて参加教員発見)
町教育委員会 学芸員 調査確認


 

神奈川県ではもはや絶滅されたとされる(日本全国でも生息箇所が数えるほどの)生物たちが、なぜこのように多様に生きつづけていられるのか?

川辺にありながら、大自然の要害で囲まれ、人間社会の通り抜け交通から隔離された袋地地帯、まるで ガラパゴス諸島のように良好に閉ざされた環境として破壊から守られてきたことにほかならないだろう。

また地元の農耕者の血と汗によって代々丁寧に維持され続け、自分たちの食べる主食米の生産環境としてむやみな農薬の多用も押さえられ、生きとし生けるものにむやみに干渉をしない昔ながらの農業者の良識にも守られてきたに違いない。 

どこにも抜けられないこの地帯を訪れる人は、農耕者の他は(散歩の人や外部からの季節的川遊びの人ぐらいで)出入りは滅多になく、町の中でもこの環境を知る人と機会は限りなく少ない。 

陸の孤島視された八菅橋の対岸、里山、山裾に広がる空間である。 橋を渡ると、正面は八菅神社本殿に上がる山道。史跡名所であるこの地を訪れる人は町内外を問わず多い。右手方向には(昔は山門が建っていたという)まさに修験の山中に立ち入るといった風情の登り道が、静かに集落の生活道路の佇まいを見せている。その枝道を右手に進むと、まるで、鍾乳洞の狭い入り口をすすんでいるうちにポッカリと、はるか見上げるほどの自然の創りだした大ドーム空間に出くわしたかのような、広々としたのどかな景色が開けて来る。 

この平地に広がる田園風景が、行き止まり・袋地の、閉ざされた空間であることを、はじめて訪れるものはなかなかイメージし難いのであろう。観光シーズンになると、行き当たりばったり入ってきてはすぐまた取って返し、埃を巻き上げ疾走して去っていくレジャー車をよく目にする。 

川岸にはどこまでもつながった道路が続いているもんだというそういう思いこみに合わせるごとく、環境改造に慣れ切った感覚が、大自然の創造した絶景の断崖地帯にもいとも簡単に図上の線をひいていく。まさに自然を征服する感性のみで培われてきた洋魂洋才。 
和の魂のたまものといえる米作地帯との遭遇がそもそもミスマッチといえる。 

「通れりゃ便利」の発想は、まるで袋小路の盲腸を一気に直腸とをつなげてしまおうと言うようなものだろう。自然の摂理、自然と共に生きて作り上げてきた日本文化特有の知恵・感性をかなぐり捨てた不毛の破滅型技術文明。自分の都合でなんでも出来ると思っている人間の傲慢不遜の象徴だろう。 

既存路線の渋滞が理由に上げられている。渋滞? 

ともかくも、 渋滞は新たに道路をつくらなくても人間の英知で解消できるが、人間の英知を持ってしてもつくり得ないのが地球上の様々な生物たちなのだ。

文責:大木正美(協賛WEBサーバー管理者)



町道「幣山下平線」公開図面

幣山下平線 平面図 概略(28KB)
幣山下平線計画平面図 (8月28日道路課写し)

町道「幣山−下平線」て、どこ?どんな道路?(新情報2003改UP)



Update:2000/08/28
八菅山や尾山耕地・中津川周辺の自然生態系と里山環境の保全を求める署名にご賛同いただいた皆様、どうもありがとうございました。

8月25日に愛川町議会に陳情書提出いたしました。今後とも、成果を注視し続けていただけますよう、さらに身近なご友人などにもお伝えいただければ幸いです。

(アオハダトンボの会)(結果は9月議会で 不採択
   
  平成12年8月25日愛川町議会議長 田淵国夫殿
 

陳情者代表:柳石幸子 大木悦子 他 1903名


八菅山や尾山耕地・中津川周辺の自然生態系と里山環境の保全を求める陳情

陳情項目

  1. 人間が心身共に健やかに生きる上で身近な自然の中で様々な生物達と互いに共存できる環境がとても大切であるとの考え方(生物多様性保全、生態系保全、自然とのふれあい、環境学習など)にたって、八菅山や尾山耕地、中津川周辺の自然・里山環境の保全対策をすすめて下さい。
  2. この地域に計画されている 町道幣山下平線整備計画について、環境影響評価法に準ずる調査概要、具体的手法、調査・予測・評価を行う為の手続き等を策定して下さい。
  3. 上記の評価結果に基づいた環境保全対策を策定しすすめて下さい。


陳情趣旨

  八菅山や尾山耕地、中津川周辺は山・雑木林・水路・水田・休耕田などの湿地・河川など、多様な里山環境に恵まれています。その多様な環境には、他の所では見られなくなってきている色々な種類の生きものたちがくらしています。稀少生物はそれのみで存在するものではなく、それを支える様々な環境や生態系が必要であり、人間もまたその一員であります。この地域は、車が入りにくい状況と共に、中津川にはほとんどない止水環境が水田、休耕田によってつくられ、又、八菅山、中津川と一体となって生物達にとって暮らしやすい環境になっています。

 観察会で、植物、動物の豊かさに気付き、深い感動と、里山環境を残して下さっている方々への感謝の気持ちをあらたにしています。

 子供達にとって、自然体験のできる風土はかけがえのないものであり、また、中津川周辺の里山景観にさそわれて、町内外の方々もこの憩いの地を訪れています。

 愛川町教育委員会発行「愛川町の動物」にあるように、愛川町のみならず、県内においても貴重であり、財産として後世に引き継ぎたいものです。



  このすばらしい里山環境を次世代に引き継ぐためにはどうしたらよいのでしょうか。

 この地域の環境保全を考える上で、課題となるのが、町道幣山下平線整備計画(未着工区間 約1.7km、幅員10m・総事業費 約34億円)です。国や県の環境影響評価法や条例にかかる規模ではありません。しかし海外において、本来、規模を問わず行う考え方のもの、とききます。ちなみに、川崎市の条例ではその考え方に習い小さい規模からかかります。愛川町においても、前述した貴重な里山環境への影響を事業者である町の責務として明らかにし、今年2000年4月から開始した愛川町の環境基本計画での環境目標と照らし合わせて評価することが望まれます。

 すでに、町道幣山下平線整備計画は環境に配慮した中ですすめるという姿勢が確認されております。尾山耕地周辺での昆虫・稀少種7種類について分布調査を4月から11月まで行い、その結果を待って今後の方針(設計・工法)を考えると聞いております。

 設計に際しては専門化の意見を聞いた上で工法案を考え、生態系の保全を図っていく方向とのことです。また、町内外から高い評価を得られる環境保全モデル事業とするとの強い決意も伺っています。

 

環境影響評価の目的

 99年6月に施行された国の環境影響評価法には目的や国の責務などが明らかにされています。愛川町にはこの法に準じた条例は残念ながらありません。
 
 しかし、環境保全への決意をもって事業をすすめるために、国の目的;にならい環境保全上極めて重要な環境影響評価が行われ、適正な配慮がなされることが確保されるよう、町の責務を明らかにし、もって現在及び将来の町民の健康で文化的な生活の確保に資すること を町の環境影響評価の目的とするよう望みます。

 国の責務では、「 国・地方に公共団体、事業者及び国民は、事業の実施前における環境影響評価の重要性を深く認識して、この法律の規定による環境影響評価その他の手続きが適切かつ円滑に行われ、事業の実施による環境への負荷をできる限り回避し、又は低減すること、その他の環境の保全についての配慮が適正になされるようにそれぞれの立場でつとめなければならない」とあります。
 
 これを町の責務に置き換えて見ると、たとえ条例がなくとも、特にこの町道計画のように自然生態系や稀少種を有する里山環境における事業計画について、避けて通れない考え方として尊重すべきものと考えます。

環境影響評価法に準じた簡易な環境影響評価について
 町道幣山下平線整備計画において、本格的・統合的な環境影響評価(アセスメント)を行うには、5年間、約一億円弱かかるとのことですが、それに準じた簡易なアセスメントであっても、効果的でメリハリのきいた評価項目の選定で、期間・費用共に十分に可能性のある手段となり得るとされています。

 例えば、現在の分布調査で昆虫の稀少種7種の生息、分布が明らかになりますが、その結果も生かし生態系調査(食物連鎖・繁殖状況を含め、生息環境で、年間を通してどのように暮らしているか=生活史調査)を行い、生態系保全対策を図ります。
 
 又、国の環境影響評価法に関連して、技術指針などを定める主務省令「道路」では、

道路事業 に係る環境影響評価の項目並びに当該項目に係る調査・予測及び評価を合理的に行う為の手法を選定するための指針、環境の保全のための措置に関する指針などを定める 省令(平成10.6.12)
の(別表第1別紙参照)には、
生物の多様性への確保及び自然環境の体系的保全を旨として調査、予測及び評価されるべき環境要素 (動物、植物、生態系)の他に、環境の自然的構成要素の良好な状態の保持を旨として調査・予測及び評価されるべき環境要素として(大気・水・土壌他)・ 人と自然との豊かな触れ合いの確保を旨として調査・予測及び評価されるべき環境要素(景観・人と自然との触れ合いの活動の場)、
他が定められており、又、(別表第2)には、
標準手法(調査・予測)
が定められています。そして
評価すべき項目や具体的方法などについて方法書を作成し、縦覧の後、専門家による審議会及び広く意見を聴く
よう定められています。
  こうした事前段階での手続きは見落としがないようにするためにも重要です。
 川崎市の条例では計画段階からのきめ細かな意見反映の為の諸手続きを定めた先進的な内容になっています。アセスメントの実施方法決定の後、調査・予測、評価を実施し、アセスメント準備書及び評価書を作成し、意見を聞きます。 愛川町の現在の環境審議会においても専門家の意見を審議に反映する何らかの方法を検討されることが望まれます。


評価について

 愛川町は本年4月から、環境基本計画を開始しています。アセスメントにおける評価について、国の法(第4条、第9項による主務大臣及び建設大臣が定めるべき基準 等)には、環境保全対策との整合性に係る検討について、“ 評価を行うに当たって、環境基準、環境基本計画その他国又は地方公共団体による環境保全の視点からの施策によって選定項目に係る環境要素に関する基準又は目標が示されている場合は、当該基準などの達成状況、環境基本計画等の目標又は計画等と、調査及び予測の結果との整合性が図られているか否かについて検討されるものとすることとあります。
 
 つまり、町道幣山下平線整備計画についていえば、アセスメントの調査・予測の結果が、愛川町環境基本計画の環境目標像に合っているか検討し、評価することになります。


愛川町環境基本計画の環境目標の中に

  1. 自然と触れ合える町
  2. 暮らしやすい町
があります。本文とこの陳情に関連する具体的項目について抜粋し、資料として添付します。

 国の法制定の趣旨として  

国などの責務の中には、事業者においては、事業計画の熟度を高めていく過程のできる限り早い段階から情報を提供して外部の意見を聴取する仕組みとすることにより、早い段階からの環境配慮を行う事を可能とすること、国民においては、環境影響評価その他の手続きが円滑かつ適切に行われるよう有益な環境情報の提供を行うこと、関係法規の遵守はもとより、自主的、積極的に環境の保全についての配慮を適正に行うことなどにより、それぞれの立場において、その役割を果たすことが求められている。と示されています。
 国や先進的地方自治体は、法や条例などで自らの責務を明らかにしています。
 愛川町において、たとえ条例はなくとも、町のすばらしい自然生態系や景観、人と自然のふれあう場などを有する里山環境の保全への適正な配慮を行うためには、その責務を明らかにする施策が望まれます。町道幣山下平線整備計画について、できる限り早い段階(例えば計画段階)からの環境影響評価を行い、愛川町環境基本計画の環境目標である、自然とふれあえる町、暮らしやすい町を実現できるよう願っています。                                 以上
(添付1)
参考資料 

愛川町環境基本計画 (2000年4月よりスタート)より抜粋 

(1) 自然とふれあえるまち

 私たちは自然界の一員として、自然生態系のなかで生活し、地球の自然の恩恵を受けて生きています。
 そして、四季の変化に感動する自然との暮らしを長く続けてきました。しかしながら、近年、人工的な環境が広がり、子どもの成長や私たちの心身の健やかさなどに影響が出始めています。幸い本町にはまだ豊かな自然環境が西部地域を中心として町域全体に残り、多くの野生生物が生息しています。この環境を保全・創造していくことは、現在及び将来の町民が人間らしくいきいきと健康に暮らしていくために必要です。街角や身近な生活圏に四季の変化が感じられる自然があれば、身近な自然を愛し、他の生命を思いやる心が醸成され、本来の人間性が回復していきます。そして、地球に暮らしつづけるうえで自然の大切さが再認識されます。
 こうしたことから、自然環境の保全や創造に一層配慮し、健全な生態系を育むまちづくりを進め、町民全てが自然の恵みを分かち合う、「自然とふれあえるまち」を目指します。
豊かな自然の維持、回復
  • 八菅山や中津川など稀少動植物生息域とその周辺の保全
  • 中津川、八菅山など自然観察拠点設置と町民参加の継続観察の実施 
新たな自然の創出
  • 開発に際しては、周縁部に環境緩衝帯を設置するなど生態系への配慮に努めながら、生物の生息域を創出していきます。また、公園などの生物生息機能を高めるとともに、開発跡地や遊休地、裸地の自然回復に努めます。
ふれあいの場の整備
  • 中津川の親水性向上や山地、里山での遊歩道の整備、自然系公園の増設等、自然とふれあうための基盤整備を進めます。
自然に親しむ心の醸成
  • 子どもの頃からの自然への親しみは、健康と豊かな情操を育みます。また自然はまたあらゆる世代にとっても潤いと安らぎの空間です。生活圏のなかに豊かで親しみやすい自然を配し、日常的にそれらとふれあう環境の創造と、自然と楽しむ心の教育・学習に努めます。


(2)暮らしやすいまち

 生活様式と価値観が多様化するなかで、さわやかな空気や清らかな水、静けさなどは町民に「うるおい」と「ゆとり」を与えるとともに人にやさしいまちづくりの重要な要素になっています。しかしながら、自動車公害や水質の汚濁をはじめ、近隣騒音や悪臭などの都市、生活型公害は、本町においても近年顕在化しつつあります。特に、主要幹線道路における自動車公害問題は、大型車の通過交通に起因するところが大きく、本町だけの問題ではない広域的な問題となっています。一方で、本町には、中津川と深く関わってきた歴史・文化が今なおみられ、それ故古い落ちついた集落やまちなみを形成しているところもみられます。また、中津川の河川空間や水田・農地の存在が広々とした良好な風景を残しています。
 こうしたことから、自動車交通量の抑制と沿道環境の整備、水質汚濁の低減など公害対策や、ダイオキシン類対策など新しい問題への取り組みをはじめ、ごみの散乱防止や清掃活動の活性化、清潔で美しいまちなみや広々とした風景の保持、うるおいやゆとりの感じられる空間の創出、歴史と文化の継承や災害に強いまちづくりの推進など、安全で快適なまちづくりを進め、「暮らしやすいまち」を目指します。
★まちなみ景観の向上
  • 人と自然が共存する農山村部についても、その景観の保全に努めます。
★公共交通機関の整備

 自動車社会からの脱却を目指し、バス利用の促進や町内循環バスの利用促進など、公共交通機関の整備を図り、 効率的な運用を図ります。これに伴い、自動車交通量の抑制と道路交通の円滑化を進め、また交通体系の見直し をはじめ、環境負荷の少ない新しい公共交通機関の導入に努めます。

  • 通勤自動車の相乗りキャンペーンの実施
  • 愛川〜厚木・相模原市間の自動車交通量の抑制
  • 中津川など河川利用者のマイカーアクセス抑制対策の推進
  • 車の利用を控え、できるだけバスや自転車を利用し、または徒歩に切り替えること
★水辺環境の保全、整備
  • 水辺ビオトープとしての水田水系の復元、整備、活用(※ビオトープ:生物生息空間)
  •  水辺の親水性向上と水生生物の生息環境の保全・創出
(添付2)


技術指針等を定める主務省令 
別表第一 標準項目(第六条関係)
環境要素の区
分→
 
 
 
 
 
 
 
 
 

影響要因の区分↓

環境の自然的校正要素の良好な状態の保持を旨として調査、予測及び評価されるべき環境要素て 生物の多様性の確保及び自然環境の体系的保全を旨として調査、予測及び評価させるべき環境要素 人と自然との豊かな触れ合いの確保を旨として調査、予測及び評価されるべき環境要素 環境への負荷の量の程度により予測及び評価されるべき環境要素
大気環境 水環境 土壌に係るその他の環境 動物 植物 生態系 景観 人と自然との触れ合いの活動の場 廃棄物等
大気質 騒音 振動 水質 地形及び地質 その他の環境要素
二酸化窒素 浮遊粒子状物質 粉じん等 騒音 振動 水の濁り 水の汚れ 重要な地形及び地質 日照阻害 重要な種及び注目すべき生息地 重要な種及び群落 地域を特徴づける生態系 主要な眺望点及び景観資源並びに主要な眺望景観 主要な人と自然との触れ合いの活動の場 建設工事に伴う副産物
工事の実施 建設機械の稼働 - - - - - - - - - - - -
資材及び機械の運搬に用いる車両の通行 - - - - - - - - - - - -
切土工事及び既存の工作物の除却 - - - - - - - - - - - - - -
工事施工ヤードの設置 - - - - - - - - - - -
工事用道路等の設置 - - - - - - - - - - -
土地又は工作物の存在及び使用 道路(地表式又は掘割式)の存在 - - - - - - - - -
道路(嵩上式)の存在 - - - - - - - -
自動車の走行 - - - - - - - - - - -
休憩所の共用 - - - - - - - - - - - - -
備考
  1. ○印は、各個に掲げる環境要素が、影響要因の区分の項に掲げる各要困により影響を受けるおそれがあるものであることを示す。
  2. この表において「粉じん等」とは、粉じん、ばいじん及び自動車の運行又は建設機械の稼働に伴い発生する粒子状物質をいう。
  3. この表において「重要な地形及び地質」、「重要な種」及び、「重要な種及び群落」とは、それぞれ学術上又は希少性の観点から重要なものをいう。
  4. この表において「注目すべき生息地」とは、学術上若しくは希少性の観点から重要である生息地又は地域の象徴であることその他の理由により注目すべき生息地をいう。
  5. この表において「主要な眺望点」とは、不特定かつ多数の者が利用している景観資源を眺望する場所をいう。
  6. この表において「主要な眺望景観」とは、主要な眺望点から景観資源を眺望する場合の眺望される景観をいう。
  7. この表において「主要な人と自然との触れ合いの活動の場」とは、不特定かつ多数の者が利用している人と自然との触れ合いの活動の場をいう。
  8. この表において「切土エ事」とは、切上をする工事その他の相当量の建設発生又は汚泥を発生させる工事をいう。
  9. この表において「工事専施工ヤード」とは、工事中の作業に必要な区域として設置される区域をいう。

  10. この表において「休憩所」とは、高速自動車国道又は自動車専用道路に設置される休憩所(公衆便所を含む。)をいう。


Update:2000/07/01


●愛川町には環境アセスメント条例がありません。 
これから町のルールを作っていくにはどうしたらよいのか、 
そんな事も考えてみませんか。 


〜やさしい環境アセス入門〜
環境影響評価(環境アセスメント)  学習会
身近な里山環境(八菅山・尾山耕地中津川周辺)を残すために町道幣山下平線整備計画を考える
主催:あいかわ自然ネットワーク
@独自に行う環境アセスメントの考え方
講師:田中 充  ・看護大学講師
         ・自治体環境政策専門家
         ・桂川、相模川流域協議会アドバイザー
A自然生態系の調査と保全対策
講師:佐藤 誠三 ・オオタカ保護ネットワーク
         ・あいかわ自然ネットワーク
日時   2000年7月22日(土) 10:00〜12:00
所場 中津公民館(レディスプラザ)TEL:046-285-1600
参加費 500円   
問合せ 事務局・大木 TEL&FAX:046-284-2121  
尾山耕地にモートンイトトンボの可愛い姿が見られる季節になりました。実物大
  
お気軽に
ご参加下さい
かながわの環境/条例・計画・指針等
参考:神奈川県環境影響評価条例

Update:2000/04/16


八菅山・尾山・中津川周辺の
Oyama
尾山
Heiyama
幣山 下流
定例・自然観察会のお知らせupdate:2000/04/16

 

 八菅山・尾山・中津川周辺の継続した自然観察と、自然と共に暮らす知恵を学びながら、環境保全をすすめる活動グループ
  アオハダトンボの会  がはじまります。
  自然観察会(時には、ホタル、スズムシなども)

 日時(原則として)毎月第4土曜日 午前9時 集合

 集合場所 八菅橋 八菅山側(公衆トイレ前)

(ただし、観察内容によって日時、集合場所の変更有・数日前に確認して下さい)

   陳情署名 活動 

 この地域の自然環境保全対策と、町道幣山・下平線の環境アセスに準じた調査・予測・評価・手続等を行う事を求めた陳情署名を行い、2000年9月の町議会に提出します。
署名用紙・資料ページへリンク  (集約日・8月20日)
(集約先 愛甲郡愛川町半原2620-2 アオハダトンボの会

自然と共にくらしてきた歴史・文化(里山のくらし)などについて学ぶ活動を、あいかわ自然ネットワークや、エコミュージアム活動と連携して取組みます。

★只今、会員募集中です★

・  申し込み、問合せ先
 竹内(046-281-3255) 
  大木(046-284-2125)

あいかわの環境・エコライフ情報系webサイト http://www.geocities.co.jp/NatureLand/2121/


下記の4月16日のエコミュージアム研究会準備会には51名、
4月29日に延期開催されました八菅山・尾山観察会には
(子供を含め)約36人のご参加を頂き、無事終了致しました。
ありがとうございました!

   はすげさん・おやまのしぜんをあるき、まなぶつどい**
第3回  八菅山・尾山の自然を歩き、学ぶ集い
                  開催日時:2000416 (日) 午前9:00〜
 
あいかわ自然ネットワーク 代表・亀田 肇
連絡窓口事務局・大木悦子
Tel & Fax : 046-284-2121
〒243-0303 愛甲郡愛川町中津6205
情報掲載ぺ一ジ  http://www.geocities.co.jp/NatureLand/2121/   
 若葉の頃、八菅山・尾山・中津川周辺の植物、動物たちに会いにお出かけ下さい。県内でも貴重で豊かな生態系の残る尾山周辺は、環境体験学習・生活や憩いの空間として次世代に引継ぎたい、大切な宝物です。

 その尾山の水田地帯に町道計画がすすめられております。今、私達に多くの自然と共に生きるすべがもとめられています。輝く未来の子供達の瞳にこたえるためにも、私達大人のあやまりない判断が大切です。

 この地域の自然に触れ、自然に学びたいと思います。多くの皆様にご参加頂けますよう御案内申し上げます。



 

観察案内人

 昆虫:高桑正敏(県立生命の星地球博物館主任学芸員・農学博士)

 植物:吉江啓蔵(あいかわ自然ネットワーク)



 
4 16 (日) 午前
9:00    集合・受付
           /八菅橋・八菅山側の
      公衆トイレ前

9:10〜20 あいさつ、
      観察のポイント説明後、
      尾山耕地へ移動

9:30〜   尾山耕地にて観察

11:10〜30 まとめ・アンケート回収

参加費 大人100円 (資料代)
雨天中止(29日に延期

・歩きやすい服装でご参加下さい。

最寄駅

 

小田急線本厚木駅
バスターミナル10番乗り場
(バス約30分)中津経由のバス
上三増行き、又は半原行き
「一本松」下車、(徒歩約10分)
 中津川 八菅橋

上三増行
時刻表

 

7:43
8:10
8:29

会場周辺案内(緑ゆたかな環境) 空撮写真版(新版)

当日午後、近くの会場での企画 是非ご参加下さい



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