この会報の発行費用の一部は、(財)イオン環境財団の助成によるものです。  連絡先:〒243-0303 神奈川県愛甲郡愛川町中津6205 

●  尾山耕地 春から夏へ  ●

新しい参加者とともに、動き出した調査対象種(昆虫)の詳しい分布と生息環境の調査をすすめました。

5〜8月 調査、飼育参加者 : 衛藤佳功 菅原多美 吉川久美子 豊田由美子 竹内やす子 

神山孝子 小林 勝 川嶋朋美 五月女芳子 吉弘緑 大木悦子 

専門研究者 : 藤田 裕(町学芸員) 佐藤誠三(会員)

その他、数人の方々から、専門的な知見による助言、指導を頂いております。      

冬眠から覚めた、いきものたち。春、人知れず生まれる新しいいのち。

初夏、水をたたえた水田や休耕田は、幼いいきもの達を育んでいます。

526日 コオイムシ・タマガムシ調査、水田に卵をのせたコオイムシが、まとまっていました。この春初めての出会い。

    

62日 各地から佐藤さんの同僚専門研究員の方々がみえ、賛助会員の岸田さんも三鷹からみえました。

 岸田さんから“子ども向け:尾山のいきものリスト”の提案がありました。

作る仲間募集します。

 
    水田:しろかき           アジアイトトンボ       タマガムシ(濃茶色、小さく丸い)

 ミゾコウジュ→

ムシトリナデシコ

 

6/2 中津川尾山河原にて

 

 

 
  

519 神奈川ゆめコープ     

     環境委員さんたちが

 子供たちと自然観察。 カエル、

イモリ、コガムシ・・に夢中。

 

     

 水田畔:ヤマカガシ       65   イトアメンボ         イトアメンボ:交尾    


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6月

   7日 ゴミムシ調査の打ち合わせ・キベリマルクビゴミムシ確認

 8日中津川  

水田:卵をのせたコオイムシのオス   アオハダトンボとミヤマカワトンボ  アオハダトンボのオス

    

アオハダトンボのメス      アオハダトンボのオス      

   

 ヒガシカワトンボ        ミヤマカワトンボのオス       

6/9          

           コオイムシの幼虫          ハラビロトンボ

6/11イトアメンボ調査(補助活動) 

         

オオシオカラトンボ      田植えされた水田             コオイムシ:

                                卵から半透明の幼虫がかえる瞬間   

                     

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6月12日  モートンイトトンボを確認

 
6/15     

↑羽化してまもないモートンイトトンボのメス ↑土手のみちを散歩する人たちや鳥たちの姿もみられる

6/17     ←モートンイトトンボのオス

↑未成熟ながらしっかりしてきたモートンイトトンボのメス         

←水田と八菅山

 
6/21    イトトンボの幼虫?→

20日霧雨の中、モートンイトトンボの調査。水田に、上の写真の幼虫を確認。)

 

6/22   

↑2〜3mmのイトアメンボらしき幼虫  羽化まもないモートンイトトンボ  はずれてしまったコオイムシの卵                       

●コオイムシの卵と幼虫のふしぎ:大木悦子 尾山の水田でコオイムシの背に乗っていた卵が、まとめてすっぽりとはずれて、水中に放棄されているのを数個見ています。吉川さんが飼育しているコオイムシの卵も同様に一度はずれ、しばらくして、また新しい卵が産み付けられていたそうです。卵はかえったのですが、かえったばかりの幼虫は、売っている餌を与えても大きすぎるためか食ずにいて、しばらくすると共食いしたためかいなくなってしまったそうです。

同じく飼育担当の豊田さん、竹内さんのコオイムシもいなくなってしまったとのこと。

ちなみに、私も5mm程のコオイムシの幼虫を一匹水田から連れてきて、外で飼っていると、自分からは動かずに目の前にやってきたボウフラをつかまえていました。気が付くと、体液を吸われたボウフラやコオイムシの脱皮殻が浮いていました。           

 

 

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24 コオイムシとタマガムシの調査

ゴミムシ・ベイトトラップ設置を専門研究者の協力で行いました 

農道に並ぶ子ども達

尾山で稲作体験の中津小3年生が、自然観察に来ていました。

 
  

水田の端を網ですくい、調査対象種を確認。

    

調査の途中、羽化したてのモートンイトトンボを見つけ観察・ゴミムシのベイトトラップ設置(専門研究者)

いろいろなクモやトンボもいます→   

 

 

6/30 モートンイトトンボの生息環境調査

佐藤誠三さんの指導で、モートンイトトンボ生息地にて、コロラードによる調査を行いました。

データのまとめと分析は佐藤さんが行い、採集した植物の同定は、分類し図鑑で調べます。

    

モートンイトトンボの生息状況が異なる場所を数ヶ所選定し、1m四方の植生・水環境などを調査する。

 

その日のうちに   14   

標本づくり:採集した植物を洗って、新聞紙にはさむ。 採集した植物の同定作業・図鑑とにらめっこ

                        

 

4―


 

月8日  

       水田:↑ オタマジャクシからカエルへ   ↑シャジクモ

7/11   

   ゴミムシのベイトトラップ設置 水田:コオイムシの幼虫:水温上昇のためか、死んだオタマジャクシ

7/13  

    ↑リスアカネ

インターネットで紹介された尾山のモートンイトトンボを観ようと、川崎、藤沢、横須賀などからバイクやバスで訪れる方々に、時折、偶然にお会いします。この日も、お会いしたときに、「さっき観たばかり」とおっしゃるコノシメトンボ、ノシメトンボなどにそっくりな羽根を持つトンボが飛んできました。「胸の模様で見分けるとリスアカネ」と教えていただきました。この日、尾山で16種類のトンボを観たとのこと。朝来たときに羽化したトンボがいて、しばらくじっとした後、山に向かってまっしぐらに飛んでいったそうです。尾山のモートンイトトンボが、鮮明な写真と文章で紹介されているホームページを教えていただきました。

http://user.hoops.ne.jp/vegae/tonboindex/tonboindex.html

 

7/15   

     ↑ショウジョウトンボ      ↑水田:稲にヤゴの羽化殻

7/16  夕暮れ:モートンイトトンボのオス

↑モートンイトトンボのメス 成熟すると黄緑色に変化。稲に とまっているのがわかりますか

 
                   

 

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721日

 
        

    ↑アメンボとモートンイトトンボのメスとヤゴの羽化殻  ↑モートンイトトンボの観察

9 

 

8月

 

 

 

4

 
 4日  

   ↑中津川の堤防道路から、尾山耕地上流を望む ↑上流側から下流方面を望む ↑頭を日陰コオイムシの幼虫     

8/20     

イトアメンボ調査(補助活動)↑稲の花 ↑イトアメンボらしき幼虫 ・豊田君、相原君も手伝ってくれました。

19日予定のライトトラップは台風で延期。21日夜、秋の虫の音、月光の中、ゴミムシ調査を行った。)

8/24   

   ↑水路に巣をはり、獲物を待つクモ  ・コオイムシとタマガムシの調査(全域2回目開始)タマガムシ↑

8/28   

・今年成虫になったのか、ういういしいコオイムシの成虫↑       ↑タコノアシ

       

 ↑イトトンボのヤゴでしょうか    ↑アジアイトトンボのオス と メス↑

                         

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主な活動報告

2回総会報告 原案通り決まりました。ホームページ開設します。(会費の納入をよろしくお願いいたします。)

  7月4日 愛川中学校総合学習企画に参加。1年生に、愛川町の自然について、ビデオ映像による講話。

9月活動予定 下記他、中旬までに随時コオイムシ・タマガムシ・マメハンミョウ・ゴミムシの調査

                            ゴミムシの調査ライトトラップ尾山に集合・参加のご連絡を。持ち物:懐中電灯 長靴 

9月11・17・18・19日 のうち1〜2回、天候の良い早い順に行います 午後7〜9時 

                                9月14日(土)尾山昆虫調査 現地集合 午前9:30〜12:00 午後3:30〜5:00

定例会と調査打ち合わせ 中津公民館 午後1:30〜3:00 

                   愛川町の山で行う“テンの調査とサンコウチョウの生息環境調査” 

          に、参加してみませんか  佐藤誠三(会員) 

  哺乳類テンの調査概要

調査目的  ホンドテンMartcs memlampus memlampus は山岳地帯に生息する数少ない高次捕食者である。そのため山岳地帯の自然生態系で本種のはたす役割は大きいと考えられる。今までに本種の研究報告は少なく、行動圏、分布や繁殖状況、食性などの生活史、生息環境などの環境条件などについてはまだよく知られていない。

 そこで本研究では、神奈川県愛川町の仏果山(標高:741m)、高取山(標高:705m)の山岳地帯での生息の記録が過去の既存資料から確認されたことから、この地域を調査の対象場所として研究を行う。

主な調査内容は以下の通りである。

1 調査時期   2002年11月〜2003年11月の1年間

 

2 調査方法及び内容  冬季(11〜2月)、春(6〜8月)、秋(9〜11月)の1年間に林道沿いに設定した3コースを毎月1回踏査し糞を採集する。その採集した糞を分析し、季節的な餌の内容を調べる。

 

3 普及啓発活動 テンと、その近縁種のイタチの愛川町内での生息分布をアンケート及び資料などから調べ、地図上に位置を落とし2種の住み分け分布図を作成する。この分布図の作成は、我々調査を行うメンバーと地元の愛川中学校の生徒達(総合学習の一環)として行う。その成果を平成15年10月に学校で発表する。

● 調査は1年間 (調査体制:毎月参加できる人・年間数回程度の人) の体制とし、1〜3のうち、ひとつでも興味がある人であれば、参加してみて下さい。参加してみたい方は、下記まで連絡を下さい

 

                   サンコウチョウ(鳥)の 生息環境調査   

日程 28(土)29(日)日 1012(土)・13(日)・14月)日   

愛川町半原・高取山のふもと、サンコウチョウ目撃地で、半径30mの植生調査・巣の確認などを行います。

 参加の詳細:問い合わせは、下記へ。

佐藤誠三 自宅:TEL&FAX046−281−0237 携帯 09085040698

  email  09085040698@jp-t.ne.jp   

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情報掲示板 河川法が改正され、それまで治水・利水中心に行われてきた河川管理に、環境と住民の意見反映が 

加わり、すでに多摩川では、地域住民とともに河川整備計画が作られました。

相模川の支流、中津川にも目を向け、一緒に考えてみましょう。

 

 6月16日 河川調査講習会〜河原の生き物の調べ方〜 主催 桂川・相模川の未来 参加報告大木    

 相模川寒川堰上流で、平塚市博物館 浜口哲一さんを講師に、市民による河原の自然環境調査を実際に行うときの見方、考え方のポイントを教えていただきました。 ► まず全体を見渡せるところから観る。河原には水際の湿った所、中間、乾いた所があり、多様な環境。上流と下流の自然の連続性が生き物にとっては重要。重要性のものさしを持って観る。相模川では大型のイネ科植物とヤナギ類、各5種類の分布状況で、河原の自然を把握する

<イネ科:オギ・ススキ・ヨシ・ツルヨシ・マコモ :ヤナギ類:タチヤナギ・オノエヤナギ・イヌコリヤナギ・ネコヤナギ・コゴメヤナギ

 見学記:中津川、こんなにあったの!ヤナギの種類 8月17日から9月5日まで町文化会館で開催された愛川町生涯学習課主催の「河原の植物展」を見学しました。中津川を歩いて、考える時の参考になります。

 

 

帰化植物 平山橋付近 ヤナギの仲間 

 

● 桂川・相模川の河川整備計画づくり連続企画  主催「桂川・相模川の未来」

河川整備計画の学習会・多摩川の河川整備計画について 講師 遠藤保男さん

   日時 9月29日(日)午後2〜4時 場所:サンエールさがみはら 第2会議室 

自然観察会:河原を見てみよう  相模川左岸:神沢(かんざわ)

日時 10月6日(日)午前10時 

車の人は現地集合 当日携帯電話 090−3518−0368

電車の方は電車の方はJR横浜線相模原駅集合。事前に電話を下さい。

TEL042−756−6916

 

 

▼▼▼ 荻野自然観察会から、情報交換会を近隣各団体の持ち回りで開催する提案がありました。▼▼▼

◆ 8月11日 荻野自然観察会主催の情報交換会に、あいかわ自然ネットワークとして事務局大木が参加 

 主催者から、「荻野で自然観察活動を行ってきたが、身近な自然が失われていく現状を見ると、何らかの保全活動も必要と思うようになった。厚木周辺の活動団体の取り組みを知り、学ぶ場を作りたい。」との趣旨説明の後、厚木の5団体(欠席1)、海老名の2団体、座間・愛川・横浜の各1団体が、活動紹介を行いました。

荻野自然観察会が主催する“講演会と第2回情報交換会”のお知らせ               日時 1026日(土)13:00〜16:15 会場 厚木市立荻野公民館上荻野分館 Tel242−5330

講演「野生動植物の保全と市民の役割」講師 浜口哲一氏(平塚市博物館)15:30〜第2回情報交換会

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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