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2007/2/27(火)01:05 - おおきえつこ - (13200 アクセス)
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農家の子供は小さいうちから家の農作業を手伝わされて、ただ手ぶらで遊んでいる子は極く幼い子ばかりでした。小学校四、五年生にもなると、ただ遊ぶ事など恥かしかった。当時、荷車に代わってリヤカーが売り出され、それを買った父にせがんで、家で扱った米、麦粉などを配達させてもらったり、隣家や兄さんの赤ん坊をおぶわせてもらって子守りをしながら遊びました。
遊ぶといえば自然に恵まれていたので、総て自然のものを使って遊び、お金を出して買った遊び道具といえば、独楽(こま)回しの独楽かメンコ位なものでした。竹薮に行って竹を切って来て、竹馬や、竹鉄砲、水鉄砲、空気銃、竹とんぼ、シッペガエシ、篠竹で横笛、石菖(せきしょう)の花茎や茅(つ)花(ばな)を摘んで来て床に振り撒いてゲームをしたり、ネジリンボ(モジズリの方言)を摘んで花帽子を作ったり、水木の枝で鈎っこ遊びをしたり、麦藁で虫かごを編んだり、数えると切りがありません。
今は公園などに滑り台がありますが、そんなものはなかったから青草の生えている高い土手に行って、笹っ葉や、葉の沢山ついた木の枝を何本か折って来て、それにまたがって、土手の青草の上を滑りおりるのですが、すごくスピードが出て、楽しい遊びでした。
その頃野球がはやって来て田んぼでよくやりましたが、バットは太い棒切れでボールはゴムマリがありました。軽くて面白くないので、小石を芯にして毛糸を厚くボール状にかたく巻き、その上にズックの布切れを縫い合わせてボールを自分達で造りました。
今のようにゲーム機もテレビも無かったかわり、一歩表に出ると、魚すくい、わらび取り、きのこ取り、石けり、陣取り、くつわ虫や鈴虫取り、木登りに蝉取り、凧あげにたがまわし、数えれば切りがありません。自然の中で夢中で飛び回って遊ぶのは本当に楽しく幸せでした。
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└ No.131 画文集から 遊び道具 2007/2/27(火)01:05 おおきえつこ (1541) |
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