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2007/5/4(金)00:32 - おおきえつこ - (13180 アクセス)
大福帳とかけ取り http://aikawasizen.net/cgi-topics/img/28-3.jpg
その頃の村へは他所から人が余り来ないので、村中の人が皆知り合って仲良しでした。だから物を売り買いするのにお金ではなく、大福帳とか通い帳とかの帳面を持って行って、それに物の値段を書き込んでもらって売り買いしていました。そして年に二回お盆と暮にまとめてお金を払っていました。
家でもお父さんがお米を搗いたり粉を挽いたりした手間賃を大福帳に書き込んでおいて、盆と暮に人を頼んで集金してもらっていました。そして集金する事をかけ取りと言いました。
かけ取りを頼んだ隣りの人力引きのおじさんが、夕方一杯お金を集めて帰って来ました。お父さんと二人でお茶を飲みながら、帳面と集めたお金が間違いないか、確かめ合います。
普段あまり見た事のないお金とお札が一杯並べられ、見ていると何だか僕はとってもお金持ちになったような気がして、座敷中をとび回ってうれしがりました。
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