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2008/04/14
マルミズムシ
マルミズムシ
尾山耕地の水田にいるマルミズムシ。2006年、専門研究者による発見です。神奈川県内では初記録とのこと。体長約2mm程の小さな水生昆虫です。尾山耕地内の分布は、今まで見たところ、非常に限られているように思います。
当時の会報には載せたのですが、まだホームページでは紹介していませんでした。
写真:2007年1月9日水田の水溜りに動いていたマルミズムシの体長を測りました。
左:体長約2mm コロンとした丸い体でちょこちょこ歩く  
中:両側の目がくりっと丸い 右:生息地の一つ(水田)は2008年度道路建設予定地

2008/04/08
ミズアブの訂正  おおきえつこ
2006年8月3日の画像掲示板に尾山耕地のコガタノミズアブを載せましたが、オスを間違ってミズアブとしていました。訂正が遅くなり申し訳ありません。メスには頭部と胸部に黄緑色の縁があり、オスにはありません。
写真左:2006年6月8日コガタノミズアブ:メス 
  中:2006年7月1日コガタノミズアブ:オス 
  右:2007年8月10日ミズアブ
ミズアブは、昨年、初めて尾山耕地堤防下の町道予定地:休耕田と南端水田で観ました。コガタノミズアブよりも少し大きく、クリーム色に黒い模様。故・脇さんのお話では、神奈川県レッドデータブック(2006)に指定はないものの、最近は数が減っているとのこと。一方、コガタノミズアブは情報不足に指定されています。尾山耕地では毎年1〜2回程度、離れた場所に1個体ずつ観られ、限られた環境に生きているように思えます。

2008/03/13
川と水路のウォッチング  おおきえつこ
2月13日の桂川・相模川流域協議会ツアー&ウォッチングに参加して・・
●厚木市の恩曽川は、市河川課霜島氏の案内。河川法改正後、コンクリート護岸から植物の法面へと、環境配慮がよくわかった。国庫補助:町づくり交付金で多自然護岸改修を進め、来年度からは水源環境税の交付金で下流側の改修を行うそうだ。
●伊勢原市の玉川水系上堤水路の案内は、水路設計者の県内水面試験場・勝呂主任研究員。湧水に棲むホトケドジョウなどの生息環境を保全するため、農道側は多孔質の溶岩ブロックを貼り、魚巣ブロックも配置。水田側は石積。ドジョウは水面に落ちた昆虫もよく食べる。昆虫の棲む草や稚魚たちなどのために、水路の中は杭で流れを弱めた。(余談*野生動植物保全フォーラム:勝呂さんのお話:イワナは、カマキリやバッタなどの水面に落ちた昆虫を沢山食べる。カマキリは、お腹のセンチュウに水辺へ誘導されるらしい。気持ち悪く見えるセンチュウも生態系の一端を担う。いらない生きものはない)

●写真:左から・コンクリート護岸を改修した恩曽川親水公園・環境に配慮した伊勢原市上堤水路の看板・環境配慮水路の解説図

2008/03/13
川と水路のウォッチング(続きの写真)
上欄・2月13日の桂川・相模川流域協議会ツアー&ウォッチングに参加して・・の続き

写真:左から・伊勢原市環境に配慮した上堤水路の農道側溶岩ブロックと魚巣ブロック・上堤用水路全景・当日の見学地ではないが、中津川のホトケドジョウも流れ込む愛川町尾山耕地中央水路に、進む水路改修。落ちた昆虫が登れるように配慮されている。
農家の方々のお話では、昔の水路には、いろんな生きもの達、ホトケショウ(ホトケドジョウ)・ウナギなどもいたよ・・と。水路に落ちたカエル(落ちない工夫?)や川から入る魚やドジョウ、ヤゴなどが生き残れるよう、何とか工夫してくださると、うれしい!! 

2008/03/13
中津川倶楽部さんへ  おおきえつこ
中津川倶楽部さん、いつも情報ありがとうございます。
相模川総合整備事務所のお話では、外来種であるニセアカシヤの伐採が目的とのこと。
中津川の上流部周辺で土砂崩れを防ぐために植えられたニセアカシヤが、下流域に勢力をひろげたそうです。根を残すとすぐ芽を出して広がってしまうので、全ての根を取り去ったとのこと。伐採地には、看板が立ててあると聞きました。
河川環境が変化して、玉石川原の生きものたちが戻る可能性は難しいのでしょうか。

この件とは別ですが、つい数年前までは、飛ぶと美しい空色の翅を広げるカワラバッタが、八菅橋のあたりにもいたそうです。今では神奈川県全域で見ることは難しく「神奈川県レッドデータ生物調査報告書2006」では、絶滅危惧T類に指定され、絶滅の危機が非常に高いそうです。
私は、以前安倍川で観て、とても感激しました。ふるさとの川原で、その美しい姿が観られなくなったと聞いて、とても残念に思いました。

2008/02/29
中津川倶楽部のフィールド異変
尾山耕地の上流1kmの仙台下川原で活動している和田です。土木事務所の工事で広大なニセアカシヤの生えていた川原6000平方メートルが樹木が抜かれて平らになりました。木漏れ日のひろばだったのですが元の川原に戻ったということで在来生物復元のためには良かったのかもしれません。小鳥にとっては災難でした。ふくろうも見かける場所でしたが・・・。ここは人が踏み込みにくい場所ですので川原特有の草花を復活させることができるかと思っています。
葦の茂る中に伏流水の流れがあります。一部葦を切り払って水の流れが見えるようにしました。水棲生物が観察できるかと期待しています。是非ご指導ください。

2008/02/07
須貝郁子さん投稿ありがとうございます 大木悦子
和光市の大坂湧水地を検索して「緑と湧水と流れの会」のホームページに出会い、湧水マップを作られるなどの活発な活動を垣間見せていただきました。
コウライイチイゴケは新たな生育地の確認がすすんだそうですが、まだ相変わらず国や県のレッドデータリストに載り、絶滅が心配される植物です。尾山耕地は休耕田が少なくなり、生育面積が激減しています。水田環境が残されていれば、回復の可能性はあります。埋め立てられてしまえば・・。コウライイチイゴケの緑のじゅうたんの様な群落を見ていると、地球のみずみずしさを保っていてくれる肌のように思えます。かけがえの無い地球を守る、地球温暖化防止の声の高まりの裏で、かえがたい足元の大切な地球を見失っている気がしてなりません。

2008/02/06
須貝郁子
埼玉県和光市の市民です。和光市の大坂湧水地にコウライイチゴケが見つかりました。わが市も急激な開発で危機的状況です。

2007/11/30
水路のホトケドジョウとトウキョウダルマガエル  大木悦子
2007年9月17日水の止まった尾山耕地中央水路の水溜りで、私達の尾山調査では初めてホトケドジョウ(国・県の絶滅危惧TB類)を見つけ、翌日、飼育していただくために県水産技術センター内水面試験場に届けました。試験場計測データ:ホトケドジョウ・メス 全長59.8mm 体長 49.6mm 体重 1.8g
また、今年も多くのトウキョウダルマガエル(県・絶滅危惧U類)が水路に落ちて、壁面を登れないでいます。カエルを狙うヤマカガシや鳥たちにとっては好都合ですが、絶滅の危機は増します。トンボやクモと同様、カエルは稲の害虫を沢山食べるために、もしいなくなったら農薬使用量を今の2倍にしても追いつかないかもしれないと、最近のカエルツボカビの番組で聞きました。ドジョウやカエルなどが田んぼに入れるように、先進例を参考にしてほしいと思います。
写真・ドジョウ(左)とホトケドジョウ(右)・ホトケドジョウのいた水路・水路壁面排水パイプの下にいる小さなトウキョウダルマガエル

2007/09/27
脇一郎さんとカルマイツヤタマヒラタアブ  大木悦子
去る9月14日逝去された脇一郎さんへの追悼文は、初七日を経て削除いたしました。脇さんは生前、ご自身が尾山耕地で発見されたカルマイツヤタマヒラタアブについて、広く知らせたいとのご意向をお持ちでしたので、画像を掲載させていただきます。
脇さんの報文によると、 カルマイツヤタマヒラタアブは岩手県の軽米での採集にちなんだ名前を持つ、北方系とみられるハナアブの仲間で、関東地方では埼玉県や茨城県での採集があり、神奈川県では脇さんが、綾瀬市吉岡北山にて2004年1♀を採集されました。綾瀬市吉岡北山ではその後2005、2006年は採集しえなかったことから、たまたま飛来したのではないかとのこと。愛川町・尾山耕地にて、2006、2007年多数の♂♀を採集。本種が多数棲息していたことに驚かれたそうです。
写真:2007年5月3日カルマイツヤタマヒラタアブ 

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